医療事務の仕事は、大きく分けて受付、レセプト、クラークの3つに分けられます。受付は、病院の顔となり患者さんを案内したりします。レセプトは、最も専門的な内容で診察費用のうち保険適用部分と自己負担部分を計算するという内容です。クラークは、カルテの準備や患者の呼び出しなどを行います。
医療事務に関わる資格は様々なものがあります。受験者数も多く一般的なのはメディカルクラークや医療事務管理士などですが、これまでの経験などから自分に合ったものを選びましょう。
医療事務の資格は独学でも十分取得が可能です。働きながら取得を目指す人は、独学でも良いでしょう。学生など時間がある人は、通学で短期集中で学ぶことも出来ます。
資格によって毎月実施されているものや、2ヶ月に1回実施されているものなどがあります。実施日を確認し実際に試験を受けましょう。無事合格したら、取得日を晴れて履歴書に記載することが出来ます。ちなみに資格取得にかかる費用は、独学の場合でテキスト代の5千円前後、通学で3万円前後、プラス試験にかかる費用の8千円程度が目安です。
かかった医療費のうち、健康保険適用になる部分は審査支払機関に請求を行います。これがレセプト業務ですが、未経験の人が最も躓きやすい部分の業務でもあります。1ヶ月の流れとしては、患者一人一人のレセプトを作成し、専用コンピュータに入力し、点検を行い各機関に提出するというものです。ミスにシビアな世界のため、レセプトの点検をかなり厳しく行うのも特徴の一つです。
レセプト業務をスムーズに行うために使うのが、レセプトコンピューターです。普通の事務で使用するコンピュータとは異なり、コードを入力すると必要に応じたレセプト計算が出来るもので、医療事務業務には欠かせません。
受付として働くことで、様々な患者と毎日触れ合い話すことになります。そのため普通の事務とは異なり、笑顔や一人一人に合わせた対応力など、接客業に必要なスキルも求められます。
メリットは、病院の休みに合わせた休みのため、働きやすいということです。病院は土日祝日が休みのところが多いため、プライベートも充実できます。また、資格を持っていれば比較的就職もしやすいので、転職などにも有利です。さらに、患者と医療スタッフの橋渡しのような役割を担う仕事のため、病院には欠かせない存在というところにやりがいを感じられます。